中国と中国株の未来
さて、中国の将来はどうなるのでしょうか?
それは誰にもわかりません。
先進国の仲間入りをするのか、政府自体が崩壊してしまうのか。
すでに現在では世界の工場として、また、総人口13億人の世界最大のマーケットとして大変注目されているのは事実。
中国は今後も発展を続け、豊かな国になっていく「可能性」を大いに含んでいます。
その可能性の部分では間違いないでしょう。
時代と共に中国政府は変化をとげられるのでしょうか?
共産主義権力の腐敗を放置することなく、古い体質から脱し、若い世代の新リーダーが出現して、行政の効率化や経済自体の自由化、または国際化などがどんどんすすめられていくのでしょうか?
それが実現できれば、中国経済の発展は猛スピードで進展していくに違いありません。
消費時代が本格化すれば、新しいマーケットが次々と生まれ、そこでアメリカンドリームならぬチャイニーズドリームをかなえた何百万の大金持ちが出るでしょう。
国際化されたマーケットでは、外国人でさえその夢をかなえることも可能となります。
近代化を目指して開かれた政府となればグローバルな規模で成功できます。
コーヒーを飲み、インスタントラーメンを食べるようになった中国の人々。
日本ではとっくに安定期に入っている分野が中国では今後爆発する可能性がある。
こうした中国の動きは世界を巻き込んで、世界経済の発展さえ引っ張り上げるほどの力を含んでいるのです。
人民元切り上げ(人民元改革)問題について
◆人民元改革で明暗を分ける銘柄(内需関連⇔輸出関連)
人民元とは中国の通貨。 現在でも原則として外国人の保有は制限されており、中国国外への持ち出しは基本的に禁止されています。 人民元は中国人民銀行が市場介入して米ドルの動きに連動するように調整(1米ドル=8.27〜8.28元で固定)されています。
今、中国はこの人民元の切り上げをアメリカを中心に世界中から迫られている状態なのです。 (人民元が不当に安い状態で貿易黒字額が大きすぎるからです。)
現在中国政府は高度成長の原動力となっている輸出関連産業へのダメージ回避と不良債権を抱える金融機関の脆弱さを理由に拒否し続けています。 これによって中国はアメリカや日本などに対して莫大な貿易黒字を出しており、かつて日本が経験したようなことが中国に今起こっているというわけです。
中国人民銀行が調整を行っていることで、為替が格安で固定されているため、中国製品は世界中へ安く輸出できます。 中国の貿易黒字額は年間500億米ドルを超えており、お金が中国国内にあふれてインフレ状態になっています
人民元の切り上げが実施される日は近いと考えられます。 (間違いなくその日は来ます) これにより、注目が集まっているのが、為替差益です。 外国人投資家は香港ドル建てで投資しているので、人民元切り上げが実施されれば
仮に10%切り上げられれば自動的に現在の持ち株のみで10%の利益を得ることになります。 さらに、この為替差益を狙って中国株への投資が世界中から集まりますので株価自体も上がるハズです。
そこで注目すべきなのは、やはり内需株です。 (輸出関連は人民元切り上げの際に危険です。) インフラ関連株、不動産、小売などに注目しておきましょう。
人民元が自由化されれば、人民元建てのA株と外貨建てのB株という区別がなくなりますので、A株に対して格安となっているB株が自然に上昇するはずです。
AB株格差の大きい銘柄に今から投資しておくことが人民元改革に備えた投資法と言えます。
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